空豆(そらまめ)の焼き方と新玉ねぎの旬 ― 初夏に食べたい新野菜のトリビア

新緑(しんりょく=みずみずしい若葉)がまぶしい五月。端午(たんご)の節句をむかえるころ、食卓にも初夏(しょか=夏のはじめ)の野菜が並びはじめます。ほくほくの空豆(そらまめ)、みずみずしい新玉ねぎ(しんたまねぎ)——どちらも今の時期だけの、やわらかくて甘い味わいです。この記事では、空豆のおいしい焼き方や新玉ねぎの旬(しゅん=いちばんおいしい時期)、そして初夏の食材(しょくざい)の楽しみ方まで、わかりやすくご紹介します。

さきに結論を言うと、空豆の旬は4月〜6月、新玉ねぎは3月〜5月ごろ。どちらもこの時期だけの“新もの”で、シンプルに焼くだけで、素材(そざい)そのものの甘みが引き立ちます。

空豆(そらまめ)の旬と名前のひみつ

空豆の旬は4月から6月。さやが空(そら)に向かって上にのびることから「空豆」と呼ばれるようになったと言われています(「蚕豆」と書くこともあります)。とれたての空豆は、ほくほくとした食感(しょっかん)とほんのりした甘みが魅力で、まさに初夏を代表する味覚(みかく)です。

ただし、空豆はとても足が早い(=いたみやすい)野菜。「おいしいのは三日だけ」とも言われるほどで、できればさやつきのものを買って、食べる直前にさやから出すのがおすすめです。

空豆(そらまめ)のいちばんおいしい焼き方

空豆は、ゆでてもおいしいですが、さやごと焼くと、うまみと甘みがぎゅっと閉じこめられて格別です。作り方はとても簡単。

  • さやのまま、グリルやフライパン、魚焼き網(あみ)にのせる。
  • 強めの火で、さやの表面が黒くこげるまで、両面を数分ずつ焼く。
  • さやがふくらんで、こげ目がしっかりついたら完成。

熱いうちにさやを開けると、湯気(ゆげ)とともにほくほくの豆が登場します。塩を少しふるだけで、驚くほど甘くておいしい一品に。さやが蒸し焼き(むしやき)の役目をしてくれるので、豆がしっとり仕上がります。

新玉ねぎ(しんたまねぎ)の旬とおいしさ

春から初夏にだけ出回る新玉ねぎは、収穫(しゅうかく)してすぐに出荷される、みずみずしい玉ねぎ。ふつうの玉ねぎのように乾燥(かんそう)させないため、辛みが少なく、甘くてやわらかいのが特徴です。

いちばんおすすめの食べ方は、なんといっても生(なま)でスライス。うすく切って、かつおぶしとポン酢をかけるだけで、みずみずしい甘さが楽しめる一品になります。もちろん、まるごとレンジで加熱したり、スープにしたりしても、とろけるような甘さが引き立ちます。(※野菜の旬の情報は農林水産省のサイトも参考になります)

初夏の食卓を彩る、そのほかの新野菜

五月は「新もの」の野菜がそろう季節。皮ごと食べられる新じゃが、やわらかい春キャベツ、香りのよい新ごぼうなど、どれも今だけのやわらかさと甘みが楽しめます。シンプルに焼く・ゆでる・生で食べる——手をかけすぎないほうが、新野菜のおいしさは引き立ちます。

初夏の一皿に合う一杯

塩をふっただけの焼き空豆や、新玉ねぎのスライスには、よく冷えた生ビールがぴったり。豆のほくほく感と、ビールのほろ苦さは相性抜群です。すっきりした冷酒(れいしゅ)や、レモンをしぼったサワーも、初夏の軽やかな料理によく合います。

お酒が苦手な方には、炭酸水にレモンやミントを添えたノンアルコールのさわやかドリンクを。新緑の季節にぴったりの、軽やかな一杯になります。

よくある質問(FAQ)

空豆(そらまめ)はゆでると焼く、どっちがおいしい?

好みによりますが、さやごと焼くと、うまみと甘みが閉じこめられて格別です。さやが蒸し焼きの役目をして、豆がしっとりほくほくに仕上がります。手軽さならゆでる、甘みを楽しむなら焼く、と使い分けるのがおすすめです。

新玉ねぎ(しんたまねぎ)とふつうの玉ねぎのちがいは?

新玉ねぎは収穫してすぐ出荷される、みずみずしい玉ねぎです。乾燥させないため辛みが少なく、甘くてやわらかいのが特徴。生でスライスして食べるのに向いています。ふつうの玉ねぎは乾燥させてあり、長く保存できます。

空豆がいたみやすいと聞きました。保存のコツは?

空豆はとても足が早い野菜です。さやから出すとさらに早くいたむので、できればさやつきのまま買い、食べる直前にさやから出すのがおすすめです。すぐ食べない場合は、固めにゆでて冷凍(れいとう)保存すると長持ちします。

新緑の夜に、初夏の新野菜で乾杯

こげ目のついた空豆をさやから取り出し、塩をぱらり。みずみずしい新玉ねぎをつまみに、よく冷えた一杯——五月の食卓は、初夏のやわらかな甘みでいっぱいです。今だけの「新もの」の味を、さわやかなお酒とともに、ゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。