ビールと生ビールではなにが違う?知ってそうで知らないビールの基礎知識を紹介!

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夏の暑い季節になるとグビーっと飲みたい生ビール!

でも、生ビールと聞くと「生ビールってなにが生なの?」「生ビールじゃないビールってあるの?」っていう疑問が浮かばない?

そこで今回は、生ビールと生じゃないビールの違いや、生ビールの美味しい飲み方について紹介していくよ~。

生ビールってなに?普通のビールと違うの?

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居酒屋さんで「とりあえず生で!」といつも言っていても、生ビールってどんなビールなのか説明できる人は少ないかも?

そこでまずは、生ビールってどんなビールのことなのか、生ビールの作り方とあわせて確認してみよう!

生ビールとは?

生ビールとは「熱処理をしていないビール」のことなんだよ~。

ビールを作る工程の中で、熱処理をしたビールは「生ビール」とは呼びないそうだよ。

日本では、1979年に定められた「ビールの表示に関する公正競争規約」でも、「熱処理(パストリゼーション)しないビールでなければ生ビール、またはドラフト表示してはならない」と決められているんだって。

では、ビールは実際にどんな工程で作られているのか?

参考までに、ビールができるまでの工程を確認してみよう!

ビールのつくり方

ではビールってどうやってつくられているのか?簡単にビールのつくり方について見ていこう!

① 原料選び
麦芽・ホップ・水のほかに副原料として何を入れるかを決める。

② 製麦
大麦を発芽させて乾燥室で熱風により焙燥し麦芽にする。

③ 仕込み
麦芽を細かく粉砕して、米などの副原料を温水と混ぜ合わせる。これをろ過してホップを加え煮沸して熱麦汁が完成。

④ 発酵
熱麦汁を5度ぐらいまで冷やし、これに酵母を加えて発酵タンクに入れる。7~8日程度で麦汁中の糖分のほとんどがアルコールと炭酸ガスに分解される。この時点では香りは十分でなく「若ビール」と呼ばれる。

⑤ 貯酒
若ビールを貯酒タンクにいれ、0度程度の低温で数十日間貯蔵する。

⑥ ろ過
熟成の終わったビールから酵母を取り除くために「ろ過」し、透きとおった琥珀色のビールが完成。
この工程でろ過をせず、熱処理(パストリゼーション)で酵母を取り除く場合は「熱処理ビール」となる。

⑦ パッケージング
完成したビールは容器に詰めて出荷される

ビールが完成するまでにはおよそ2~3カ月かかるんだって。

こうして、ビールがどのようにつくられているかが分かると、ビールをさらに美味しく感じられるかも?!

熱処理ビールってなに?今でもあるの?

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では、生ビールではなく、熱処理を行ったビールってどんなビールなのか気になるよね~。

ここでは、生ビールではない、熱処理ビールについて確認してみよう!

熱処理ビールとは?

熱処理ビールとは、先にも紹介したビールづくりの工程で、ろ過をして酵母を取り除くのではなく、熱処理(パストリゼーション)によって酵母を取り除いたビールのこと。

酵母が残ったままのビールはどんどん発酵がすすんでしまい、品質が変わってしまうんだそうだよ。

そのため、ろ過をするか、熱処理をして酵母を取り除く必要があるんだね。

昔はすべてのビールが熱処理をされてきたんだけど、技術がすすみ、熱処理をせずに飲める「生ビール」が誕生したことで、今では日本で市販されているほとんどのビールが「生ビール」なんだって。

熱処理ビールと生ビールの味は違う?

では、熱処理ビールと生ビールは、味も違うのかが気になるところだよね。

やっぱり、生ビールと熱処理ビールでは味がかなり違っているんだそうだよ。

生ビールは、さわやか!スッキリ!という味わいに対し、熱処理ビールは、飲みごたえがある、重厚感がある、といった味わい。

人によっても感じ方は違うので、好き嫌いが分かれるかもしれないね~。

あえて「熱処理ビールが好きで飲む!」という人もいるので、飲んだことが無いという人は一度試してみるべし!

また、近頃は、ろ過も熱処理もしない「無ろ過ビール」というビールも市販されているよ!

生ビールと熱処理ビールとあわせて飲み比べしてみたいよね~。

ちなみに、日本では熱処理されているビールっていうと、例えば、キリンビールのクラシックラガーがそう。そのほか1、2種類ぐらいしか市販されてないんだ。

種類が少なくて残念だけど、たまに期間限定で販売される熱処理ビールもあるので、気になる人は定期的に新商品をチェックしてみるといいかも!

じゃあドラフトビールってなに?

生ビールや熱処理ビールについて見てきたけど「生ビールじゃなくてドラフトビールって呼ばれているのはなに?」という疑問が浮かぶ人もいるかも!

実は、生ビールもドラフトビールも同じ「熱処理していないビール」のことなので、日本では生ビールとドラフトビールも同じもの、と考えておこう。

そもそも「ドラフト」には「汲み出す」という意味があるので「樽出しのビール」のことをドラフトビールのように思ってしまうけど、缶ビールでも瓶ビールも日本では「ドラフトビール(生ビール)」と同じように呼ばれているよ。

ただし、ビール大国であるドイツでは樽出しのビールのことを「ドラフトビール」と呼び、瓶や缶ビールを「ドラフトビール」とは呼ばないそうだよ~。

缶ビールと瓶ビールには違いがある?

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生ビールと聞くと居酒屋さんで出される「樽出しビール」や「瓶ビール」というイメージがあるかもしれないよね。

でも、ここまで解説してきたように、熱処理されていないビールはすべて「生ビール」なので、缶ビールでも瓶ビールでも樽出しでも、熱処理されていないビールは同じ「生ビール」なんだよ~。

日本で市販されているビールはほとんど生ビールなので、居酒屋さんだけでなく、自宅でも缶ビールで生ビールを味わうことができるというワケ。

生ビールを美味しく飲むためのコツとは?

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ここまで生ビールについて詳しく解説してきたけど、じゃあ生ビールはどうすれば美味しく飲めるのか!

次は、生ビールを美味しく飲むためのコツについて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてね~。

1.ビールと泡の比率は7:3が美味い

ビールと泡の比率は、ビールに対して30%程度の割合の泡がちょうどいいと言われているよ。

ただ、缶ビールなどをあけてそのまま一度で一気にそそいでもなかなか7:3にはならない!

だから、一度ではなく、三度にわけてそそぐのがおすすめだよ。

まず一度目で高めの場所から勢いよくそそいで、グラスの半分ぐらいまでそそいだら、二度目はゆっくりとそそぎ、三度目で泡を調整して完成!

緩急のリズムをつけながら注ぐのがコツ!

7:3の黄金比率を目指して、練習してみてね~。

2.美味しく飲めるグラス・ジョッキの形状

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生ビールを美味しく飲むには、グラスやジョッキの形にも注目しよう!

ビールにたくさんの種類があるように、グラスやジョッキもさまざまな形状のものがあるよ。

そんな中でもビールを美味しく飲めるグラス・ジョッキの基本となるのが、底に丸みがある円筒状のものなんだとか。

そして、高さも直径1に対して、1.8~2.2くらいのグラスやジョッキがベストらしい。

これ以上の高さがあると泡が出過ぎてしまったり、逆に低すぎると粗い泡になってしまったりするんだって。

3.生ビールは冷やし過ぎてもダメ

生ビールは「キンキンに冷やして!」と言うけど、実は冷やしすぎると泡立ちが悪く、風味を損なってしまう原因になるよ。

冷たい方がいいから冷凍してしまうという人いるけど、冷凍するとビールの味が悪くなってしまうことがあるので、冷凍するのはやめておこう。

ビールは、種類にもよるけど、一般的なビールは4度から8度ぐらいが美味しい温度と言われているよ。

冷蔵庫で5~6時間程度冷やすといい感じになるので、ぜひ試してみてね~。

4.保存方法にも注意!

ビールは実はとてもデリケートな飲み物。

だから、高温の場所に置いていたり、日の当たる場所にずっと置いていたりすると品質が悪くなってしまうよ~。

ビール瓶が茶色なのは、日光を遮断する意味もあるんだって!

あと、先にも紹介したように、冷凍するというのも品質が悪くなる原因に。

生ビールを美味しく飲むためには、保管場所にも十分注意が必要だよ!

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まとめ

  • 生ビールとは熱処理していないビールのこと
  • 生ビールと熱処理ビールは味わいが違う
  • ドラフトビールも熱処理していないビールのこと
  • 生ビールを美味しく飲むには注ぎ方やジョッキ、保管方法に気を付ける