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お酒って、一人でも皆で飲んでも楽しい気分になれるよね。
世界中で愛されるお酒だけど、そこにはいろんなトリビアがあるって知ってる?
今回は、お酒にまつわるトリビアをなんと!15個紹介していくよ~
お酒のトリビアは飲み会のネタのためだけじゃない?知ってるメリットは?
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飲み会の場で、皆が知らないお酒にまつわるウンチクを語ったら格好良いよね。
だけどお酒にまつわるトリビアは、単なる飲み会の小話程度のものから、「へ~」と感心されちゃうものまでたくさんあるんだ。
しかも、お酒に対する認識は日本と海外でも違うからね。
実際、お酒を飲むとき「そんなこと考えたこともなかった!」な雑学もあるから、ざひこの機会に覚えてね。
お酒トリビア①お酒と体にまつわる雑学
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さて、まずはお酒のトリビア基本編。
「お酒に弱くって」とか「ちゃんぽんしたら次の日大変なんだよ」とか、そんな今までの常識が変わるのか?!
「お酒をちゃんぽんすると二日酔いする」は嘘
二日酔い、悪酔いしないポイントは、血中のアルコール濃度を急激に上げないこと。
だけど、お酒をちゃんぽんにすると、アルコール度数が違うお酒を飲むことになるし、どのお酒をどれほど飲んだかも分からなくなって、結局肝臓のアルコールを分解するキャパシティを超えちゃうんだ。
で、翌日はしんどい二日酔いになっちゃうわけ。
だから、複数のお酒をちゃんぽんにするから二日酔いになるんじゃなくて、度数の違うお酒を飲むから良くないってことだね。
だからせめて、アルコール濃度が急激にあがらないように、ゆっくり時間をかけて飲むようにしたり、同量の水を一緒に飲んだりするといいみたいだよ。
日本人は欧米人よりお酒に弱い
日本人は、欧米人に比べて「お酒が弱い」イメージってあるよね。
これは、体質的な問題らしい。
まず、欧米人は体格が大きい分、アルコールを処理する肝臓も大きい。
だから、根本的に処理できるアルコール量が違うというわけだ。
さらに、アルコールを分解する酵素は、遺伝的に違うんだ。アルコール分解酵素は、よく働くNN型と、NN型の1/16の働きをするND型、そしてほとんど働かないDD型があって、欧米人にはNN型が多くて、ND型やDD型がほとんど存在しないらしいけど、日本人の場合は、半数以上がND型やDD型なんだ。
遺伝的に弱いと言われたら、どうしようもないよね。
短時間でビールがたくさん飲める理由
水は短時間でたくさんは飲めない。
でも、ビールなら何杯でもいける!って人、ビール好きには多いよね。
これはどうしてかというと、水だけ飲んでも胃から吸収されずに溜まってしまうんだけど、ビールのようにアルコールを含むものは、胃から吸収されるんだよね。そのとき水分も一緒に胃から吸収されるので、胃に溜まりにくいんだって。
・・・という話がネット上にあるけど、でも実はこれ、間違いなんだ。
水分はどうしたって胃からは吸収されないらしく、また胃から吸収されるアルコールの量も全体の5%、残りの95%は小腸から吸収されるんだよね。
それじゃどうしてビールはたくさん飲めるのかというと、胃から分泌されている「ガストリン」というホルモンのお陰らしい。
ガストリンは胃の中に多くの物をため込めるようにするのと同時に、出口付近の物を排出させる作用がある。
このガストリンの分泌を、ビールは促進させる働きがあるんだって。
だから、胃にため込むと同時に排出も行うので、たくさん飲めるってことになるみたい。
ただ、ビールがたくさん飲める理由は完全には解明されてないらしいけどね。
お酒トリビア②お酒と海外にまつわる雑学
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続いてのトリビアは、海外に関係するものを集めてみたよ。
海外ならではのお酒の常識(?)にビックリするかも?!
ドイツは16歳からビールが飲める
1200の醸造所があり、約500種類以上のビールが販売されているドイツでは、500ml缶が50円ぐらいから買えるらしい。
ビール好きにはたまらない国!
しかも、高校生ぐらいの子が平気でビールを飲み干してる姿も珍しくないとか。
それもそのはず、ドイツは3段階に分かれて、なんと!14歳からビールが飲めるんだって!
・14歳~:保護者同伴なら低アルコール飲料(ビールやワインなど)はOK
・16歳~:同伴なしで低アルコール飲料ならOK
・18歳~:全種類の飲酒がOK
保護者同伴なら14歳から飲めるってびっくり!
さすがビールの国と言われるだけあるね。
そもそもヨーロッパの高校では、アルコールが販売されている学校も多いというから、アルコールに寛容な地域と言えるのかも。
ビールジョッキは昔は長靴だった
中世ドイツで、戦に勝利した騎士達が、ビールで祝杯挙げようとしたらジョッキがなかったんだって。
それで、履いていた長靴にビールを入れて飲んだらしい。
この時代、もともと革に防水加工を施した容器に、水やお酒を入れていたりしたから、長靴にビールって、案外抵抗はなかったのかも。
ただ、使用前にはしっかり洗っただろうね。
蒸留酒の始まりは錬金術師
錬金術と聞くとアニメを思い出すかもしれないけど、いわゆる「賢者の石」を使用して、卑金属(金や銀以外の物質)を金などの貴金属に変える技のことなんだけど、この錬金術を行っていた人(錬金術師)が、たまたま既存の醸造酒を蒸留器に入れてみたら、今まで飲んだことのない、素晴らしいお酒ができたんだって。
これがいわゆる「蒸留酒」の始まりなんだ。
当時は「生命の水」という意味を持つラテン語「アクア・ヴィテ」と呼んで、薬酒として重宝していたらしい。
錬金術は失敗しちゃったけど、その代わりに素晴らしいお酒を生み出してくれた錬金術師には感謝しないといけないね。
イギリスにはサソリが入ったお酒がある
日本では、焼酎にハブやマムシ、スズメバチを漬け込んだお酒がある。
同じようにも海外には、は虫類や昆虫を漬け込んだお酒があるんだよね。
例えば、カンボジアではタランチュラを蒸留酒に漬けた「タランチュラ・ブランデー」、メキシコはメスカルという蒸留酒に巨大イモムシを漬け込んだ「グサーノ・ロホ」が、そしてイギリスにはサソリを入れた「スコルビオウォッカ」というお酒があるんだ。
カンボジアはタランチュラの他に、コブラ酒やトカゲ酒、サソリ酒もあるんだって。
ほかにも、まだまだ世界中を探せば、いろんなものを漬け込んだお酒を見つけることができるかも。
アルコール度数96度のお酒がある
世界で一番高いアルコール度数のお酒といえば、ポーランドのウォッカ・スピリタス(spirytus)。
蒸留を繰り返すこと70回以上!完成したスピリタスのアルコール度数は96度!(商品によって95度~98度)
火に近づけえればすぐ引火するし、ポーランドでは消毒にも使われてるんだって。
ちなみに、アルコール度数が2番目に高いお酒は、アメリカのウォッカ「エバークリア(Everclear)」の95度、3番目はイタリアのリキュール「ゴッチェ・インペリアル(Gocce Imperiali)」の92度だよ。
間違ってもストレートでは飲まないように!
お酒トリビア③お酒の知ってるようで知らない雑学
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次は、お酒好きでも意外に知らない(?)トリビアを集めてみたよ。
普段はあまり気にしてないことにも、ちゃんと意味があるんだ。
瓶ビールの栓の王冠のギザギザの数は21個
よく冷えた瓶ビールの王冠栓を勢いよくシュパッと開けたら、もうすぐにでも早く飲みたいよね。
王冠栓は1982年にアメリカで発明されたんだけど、実はこの王冠栓のギザギザ、世界共通だって知ってる?
その数、なんと21個!
どうして21個かというと、力学的に「3点」で支えると安定するということから、21個。
18個だと締め付けが弱くて、24個だと強すぎるから、炭酸も抜けず開けやすい21個に落ち着いたらしい。
次に瓶ビールを飲むときはギザギザの数、数えてみてね。
ビールはキンキンじゃない方が美味いこともある
ビールって、ビールの種類毎に適温が違うって知ってる?
全世界に100種類以上のビールがあると言われているけど、発酵方法によって大きくエール系、ラガー系、その他に分けることができる。エール系はイギリス、ラガー系はドイツやチェコのビールが代表だね。
日本で好まれるラガー系の飲み頃の適温は6~8度だから、冷蔵庫で冷やした方が美味しいよ。
でも、エール系は8~13度が適温だから、冷蔵庫から出したら数分おいてから飲んだ方がよりホップや酵母の香りを楽しむことができるよ。
ちなみに、どのビールも冷凍庫でキンキンにするのは、味や香りが落ちちゃうからNG!
ワインボトルの底がくぼんでいる理由
よく「○○年代もののワイン」なんて言い方をするほど、ワインは瓶詰めされた後も熟成されていくお酒だよね。
長い期間ボトルに入ったワインは、熟成過程でタンニンやポリフェノールが結晶化し、沈殿物として瓶の底に溜まってくるんだ。
そこで、ワインボトルの底をくぼませて、グラスに注ぐときやデキャンタに移し替えるときに、沈殿物が入らないようにしているんだよ。
そして、ワインボトルは瓶底から瓶口に向かって細くなる形をしているけど、この瓶底をそのまま平らなところに打ち付けると、ウォーター・ハンマー現象が発生して、瓶口部分に圧力が掛かり、コルクを抜くことができるんだ。
このとき、瓶底が平らだと、コルクじゃなくて瓶底が抜けちゃうんだよ。
そこで強度を上げるために、瓶底をくぼませてるというわけ。
ワインの本場フランスでも、コルク抜きがないときに、スニーカーに瓶を入れて、木に打ち付けたりして抜くらしい。
キャンプやアウトドアでコルク抜き忘れたときに覚えておくと便利だよ。
ただし、強く打ち付けすぎないように注意して!
お酒トリビア④お酒に関する用語の雑学
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さぁ、最後はお酒に関する用語についてのトリビアだよ。
いくつ知ってるかな?
飲めない人を「下戸(げこ)」という理由
お酒を飲めない人を「下戸(げこ)」というけど、二つの由来があるよ。
ひとつは、日本の飛鳥時代に実施された律令制にまつわるもの。
当時は「大戸」「上戸」「中戸」「下戸」という4つの階級があったんだけど、階級によって、婚礼時に飲めるお酒の量が決まっていたんだって。
当然、上から順に、下に行くほど飲めるお酒の量は減るから、転じて下戸はお酒が飲めないという意味になったらしい。
もうひとつは中国の秦の始皇帝にまつわるもの。始皇帝の大事業である「万里の長城」の建造時、長城の上で日干し煉瓦積みの作業をする人を上戸、下で煉瓦を運ぶ作業をする人を下戸と呼んでいて、上の人は寒いからお酒が振る舞われ、下の人には饅頭(甘くない)が振る舞われたんだって。
その後、下戸=饅頭(甘い)をもらう人=お酒を飲まない甘党、となったらしい。
「くだをまく」は何を巻いているのか
酔っ払って、ぐずぐず不満を言うことを「くだをまく」というけど、このくだとは「はた織り」で糸を巻く時に使用する軸のこと。
糸を巻く「糸繰車」に置いて糸を巻くと、「ぶうんぶうん」という音が鳴るんだって。
その音や糸を巻くために繰り返す動作と、酔っ払いがぐずぐず繰り返し言っている姿が同じに見えることから「くだをまく」というようになったんだって。
酔っ払ってくだを巻いている人は、実は糸巻きしてるってことなんだね。
「乾杯」のルーツ
もともと古代エジプトの宗教的な儀式に由来する乾杯が、日本で行われるようになったきっかけは幕末の江戸。
日英和親条約締結後、日本に派遣されたスコットランド貴族のエルギル伯爵をもてなす晩餐で、エルギン伯爵が「私の国では国王の健康を祝して杯を交わす習慣があるからやろう」と提案したことに応じたことが始まりらしい。
ただこのときはまだ「乾杯」とは言ってなかったようで、その後、明治時代に西洋文化が広まり軍隊を中心に「万歳」と言って乾杯する習慣が定着し、やがて「杯の中を飲み干す」という意味から「乾杯」と言うようになったんだ。
花言葉ならぬカクテル言葉ってどんなもの?
カクテルにも、花言葉ならぬ「カクテル言葉」があるよ。
カクテルの材料や、作られた背景にまつわるものだけど、どれも恋愛に関するものだから、覚えておくと損はないかも?!
有名なカクテル10種類のカクテル言葉がこちら!
- ジントニック「強い意志」「いつも希望を捨てないあなたへ」
- カルーアミルク「臆病」「イタズラ好き」
- モスコミュール「いつも笑顔で」「ケンカしたらその日のうちに仲直り」
- モヒート「こころの乾きを癒やして」
- ソルティ・ドッグ「おしゃれ」「寡黙」
- スクリュードライバー「あなたに心を奪われた」「油断」
- ギムレット「勇気を出して」「長いお別れ」「遠い人を想う」
- レッドアイ「同情」
- テキーラサンライズ「熱烈な恋」
- マティーニ「トゲのある美しさ」
いろいろなカクテル言葉があるけど、実はカクテル言葉が存在しないカクテルもあるんだ。
どうやら1980年代以降に作られた比較的歴史の浅いカクテルには、カクテル言葉がないみたい。
例えば、カシスオレンジやピーチフィズもカクテル言葉はないんだって。
人気のカクテルなのに、カクテル言葉がないっていうのはちょっとさびしい~!
まとめ
- お酒は時間をかけて、ゆっくり飲むと二日酔いになりにくい
- ビールは種類によって飲み頃温度が違う
- カクテル言葉で愛の告白してみるのもアリ