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たたきで食べると美味しいカツオ。実は、旬の季節が年に2回あるんだよ。
季節によって、初鰹(ハツカツオ)や戻り鰹(モドリカツオ)と呼ばれているけど、それぞれどんな味の特徴があるのか気になるよね!
そこで今回は、春に獲れる初鰹と、秋に獲れる戻り鰹の違いについて紹介するよ。
また、旬の初鰹の美味しい食べ方についても合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてね!
カツオの旬は春と秋の2回ある!
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お魚にはそれぞれ美味しい「旬」の時期があるけど、カツオの場合は1年に2回、春と秋にそれぞれ旬を迎えるよ。
では、春と秋では味などにどんな違いがあるのか、まずは初鰹と戻り鰹の違いを確認してみよう!
春は初鰹(ハツカツオ)
カツオは熱帯から温帯海域に生息していて、毎年春になると黒潮の流れに沿って九州から北上し、三陸沖付近まで到達したあと、水温が低下する秋口にまた南下していくという特徴があるお魚。
ちょうど春ごろに九州から北上してくるカツオを「初鰹」と呼び、4月から5月頃に獲れるそうだよ~。
初鰹はこれからエサを求めて北上している最中なので、脂はまだあまりのっていなくてサッパリした味わいが特徴。
身が引き締まっていて臭みも少ないため、カツオが苦手な人も食べやすいんだとか!
このサッパリしたカツオが食べられるのは春の時期だけなので、旬の時期にはぜひ味わってみてね!
秋は戻り鰹(モドリカツオ)
エサを求めてどんどん北上したカツオは、水温が下がる季節に今度は三陸沖から南下を始めるよ。
この南下を始めた9月から11月頃に獲れるカツオを「戻り鰹」と呼ぶんだ。
戻り鰹は美味しいエサをたっぷり食べて栄養がたくさんついた状態なので、とっても脂がのっていて味も濃厚!
中にはマグロのトロみたいな味わいが楽しめる「トロカツオ」と呼ばれるものもあるんだとか。
初鰹とはまったく味わいが違うのが面白いよね!
そもそもカツオってどんなお魚?
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では、そもそもカツオってどんなお魚なのか、改めてカツオの特徴を確認してみよう!
カツオはスズキ目・サバ科・カツオ属に属する魚で、太平洋や大西洋、インド洋の熱帯から温帯水域に広く生息しているよ。
季節とともに移動する「回遊魚」と呼ばれていて、暖かい水温を求めて群れで移動を続けているんだって。
カツオはラグビーボールのような形をしていて、多くのものは体長が50cm前後。背中側は薄い青色でお腹側は白っぽい色をしているよ。
カツオの寿命は8年から10年ぐらいと言われていて、大きいものでは1mぐらいのカツオもいるそうだよ!
あと、カツオはエラブタが動かないため、酸素を入れるために泳ぎ続ける必要があるんだって。
だから、寝ている時も泳いでいる必要があるそうな!
カツオにはゆっくり休める時がなさそうだね~。
カツオの知ってそうで知らない豆知識を紹介!
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普段からカツオを好きでよく食べている人でも、意外にカツオについて詳しく知らない人も多いんじゃない?
ここでは、みんなが知ってそうで意外に知らないカツオの豆知識を紹介するよ~。
お店でカツオを食べる時の「ネタ」に使ってみてね!
カツオは興奮すると縞の模様が変わる
カツオは普段は縦縞模様なんだけど、釣り上げられた直後など興奮している状態の時は、縞模様が縦縞から横縞に変わるそうだよ!
気持ちによって縞の形が変わるなんて面白いよね!
縞模様が変わるのは、漁師さんが釣った直後にしか見られないそうなので、なかなか横縞のカツオを見られる機会はなさそうだね~。
カツオは時速60㎞で泳ぐ
カツオは、泳がないと酸素を体内に取り入れられないという話を先にもしたけど、実はただ泳ぐだけじゃなく、時速60㎞ものハイスピードで泳ぐこともできるんだって!
ずっと泳ぎ続けている上にスピードも速いなんて、カツオはかなりのアスリートだね!
カツオは昔「カタウオ(堅魚)」と呼ばれていた
カツオは実はとっても昔から日本で食べられていて、奈良時代には「堅魚(かたうお)」として文献に残っているそうな。
なぜ「堅魚」なのかというと、当時カツオは保存食として干したものが食べられていて、干してカチカチになっているから堅い魚=堅魚と呼ばれていたんだって。
これは今の「鰹節」の原型になっているそうだよ。
カツオのたたきの発祥には諸説あり
カツオはたたきで食べるととっても美味しいけど「カツオのたたき」の由来には諸説あるらしい。
一般的なのが、漁師がまかない料理としてその場で炙って食べていたという説。
これ以外にも、江戸時代に生食が禁止されていた時に、カツオを表面だけ焼いて「焼き魚」として食べていた説や、明治時代に西洋人が肉の代わりとして焼いたといった説など、いろいろな説があるそうだよ。
どれが本当なのかはハッキリわかっていないそうだけど、最初に試してみた人は、カツオのたたきの美味しさにびっくりしたかもしれないね!
初鰹の美味しさは昔の俳句でも詠まれている
江戸時代にはカツオは刺身として一般的に食べられるようになり、「初鰹」も江戸の人たちに「初物」として好まれて食べられていたそうだよ~。
その美味しさは数々の俳句でも詠まれていて、江戸時代の歌人、山口素堂が詠んだものには下記のような俳句があるよ。
目には輝く青葉が見え、耳にはほととぎすの鳴き声が聞こえて、口では新鮮な初鰹を味わうという意味だそうだよ。
初夏に体験できる3つの風物詩を上手く表現した俳句だね!
当時この俳句がとても評判となり、初鰹を味わうことが江戸っ子の間で流行ったそうだよ~。
初鰹(ハツカツオ)のおすすめの食べ方を紹介!
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初鰹が味わえるのは期間限定!ということもあるので、初鰹が出回っている間に、色んな食べ方で味わってみてね!
ここでは、初鰹のおすすめの食べ方をいくつか紹介するよ~。
初鰹のたたき
初鰹は脂身が少なくてさっぱりした味わいなので、たたきがとても合うよ!
ネギやたまねぎのスライスなどをのせて、お醤油やポン酢でさっぱり頂こう!
たくさんの野菜と一緒にサラダのようにして食べるのもおすすめだよ~。
初鰹の藁(わら)焼き
カツオの藁焼きは土佐名物の料理で、藁を燃やした炎でカツオを炙り焼きをするもの。
なかなか自宅では味わえないけど、お店では出されているところがあるよ!
鮮度の良い初鰹だからこその美味しさで、独特の香ばしさがとっても美味しいんだとか。
お店でカツオの藁焼きが用意されていたら、ぜひ試してみてね!
初鰹のたたきのにんにく醤油漬け
初鰹のたたきを、しょうゆやにんにく、みりんなどとあわせて漬けておく「にんにく醤油漬け」もおすすめの料理だよ!
自宅でも簡単にできるので、普通のたたきが飽きた時は、にんにく醤油漬けも試してみて!
そのまま食べてもいいけど、海鮮丼のようにして食べるのもおすすめだよ。
旬の初鰹が味わえるのは今だけ!お店で色んな鰹を味わってみよう!
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旬の季節だけ味わえる初鰹は、自宅で買ってきて食べてもいいけど、お店でしか味わえないメニューもあるたくさんあるよ。
特にカツオの藁焼きは自宅ではなかなか作れないので、お店で食べるのがおすすめ!
家族や親しい人と一緒に、お店で食べられる色んな初鰹の料理を味わってみてね。
まとめ
- 初鰹は春、戻り鰹は秋に味わえる
- 初鰹はさっぱりして臭みが少ない
- 初鰹は江戸時代の人からも好まれて食べられていた
- 初鰹の料理は自宅もいいけどお店でも味わおう!