七夕にまつわるトリビア8選!七夕飾りの意味や織姫と彦星の伝説にせまる!

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毎年7月7日といえば七夕!
織姫と彦星が一年に一度天野川で出会うというお話はあまりにも有名だよね!

でも、七夕ってそもそもどんな行事なのか、知らないという人も多いんじゃない?

そこで今回は「七夕はいつから始まったのか」「なぜ笹を飾るのか」「なぜ織姫と彦星は一年に一度しか会わないのか」などなど、知ってるようで知らない七夕トリビアを8つ紹介していくよ~。

そもそも七夕ってなに?

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日本ではいつからか、7月7日の七夕の夜に、願いごとを書いた短冊や、七夕の色々な飾りを笹の葉につるしておく、というのが一般的だよね!

でも、そもそも七夕っていつから始まったのか、どういう目的があるのか分からない人も多いはず!

ここでは、まずは七夕のそもそものルーツについて紹介していくよ~。

七夕のルーツは中国の「乞巧奠(きこうでん)」

七夕は実は日本だけでなく、中国や韓国、台湾などでも行われている行事。

七夕のルーツは諸説あるけど、最も古いものは、中国の「乞巧奠(きこうでん)」からきているというもの。

中国の乞巧奠(きこうでん)は、7月7日の夜に、織女に対して手芸の技術上達を願う祭なんだって。

6世紀頃に発行された「荊楚歳時記(けいそさいじき)」という書籍によると、7月7日は「牽牛」と「織姫」が会う夜だと書かれていて、その夜に婦人たちが7本の針の穴に美しい彩りの糸を5本通し、捧げ物を並べて祈ったと記されているんだとか。

平安時代に中国からその話が日本にも伝わり、日本にもともとあった「棚機津女(たなばたつめ)」の伝説と、織姫と彦星の伝説が合わさってできたのが、現在の七夕の行事だと言われているよ。
七夕は日本では子供のころからごく自然に行ってきた行事だけど、色々なお話がからみあって生まれたものなんだね~。

知ってそうで知らない七夕に関するトリビア8選!

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七夕の日に笹の葉に短冊にお願いことを書いてつるしたり、笹の葉の飾りを折り紙で作ったりしたことがある人も多いと思うけど、それぞれの意味を知らずにしている人も多いんじゃない?

今回は、七夕に関する、知ってそうで知らないトリビア話を8つ紹介するので、話のタネに覚えておいてね~。

七夕と書いて「たなばた」と呼ぶ理由

たなばたは漢字で「七夕」と書くけど、本来の漢字の読み方とはまったく違うよね。
なぜ七夕と書いて「たなばた」と呼ぶのか、それには日本の古来の伝承話が関係しているそうだよ。

先にも紹介したけど、七夕の行事の由来の一つと言われている「棚機津女(たなばたつめ)」の伝説から「たなばた」という読み方がきているという説もあるよ。

「棚機津女(たなばたつめ)」とは織物を作る機械を扱う女性のことで、天から降りてきた水神のために棚機津女は水辺の機屋(はたや)で布を織り、織りあがった布を水神に捧げるという伝承があるんだって。

棚機津女は7月7日の夕方ごろに水神を迎えていたことから「七夕」と書くようになったとか。

ただ、この棚機津女の伝説は「織姫と彦星」とは違う話なので、七夕の行事は色んな伝承がまざって出来たと言われているのも納得だよね~。

七夕に笹を飾る理由

七夕には笹に短冊や飾りをつるすけれど、そもそもなぜ笹に飾るのか?

その由来は明確にはされていないけど、笹は日本では古くから「神聖なもの」とされていること、また笹の葉には抗菌作用があることから、笹の葉にお供え物を置いたりと神事によく使われていること、また笹は天に向かって真っすぐ伸びることなどから、七夕の行事にも神聖な笹が使われたのではないかと言われているよ。

願いを込めた短冊を神聖な笹につるして祈るって聞くと、七夕が少し神秘的な行事に思えてくるよね~。

七夕の短冊が5色である意味

七夕に願いを書く短冊は、「赤」「青」「黄」「白」「黒(紫)」の5色を使うのが一般的なんだけど、なぜこの5色なのか、この色にも意味があるんだって。

この5色は中国の陰陽五行説によるもので、それぞれの色とそこに込められている意味を見てみよう。

五行 意味
親や祖先など目上の人を大切にすること
青(緑) 人を思いやること
人を信じて愛すること
約束ごとを守ること
黒(紫) 優れた知識を持つこと

本来は、七夕の短冊に書く願いごとは上記の色に合わせた方が叶いやすいと言われているけど、今ではあまり色は関係なく願いごとを書いている人も多いのでは?

今年は短冊の色も意識して、願いごとを書いてみることをおすすめするよ~。

七夕の短冊以外の飾りにある意味

七夕には笹に短冊以外にも、色んな独特の形をした飾りをつけるよね!

子供のころに七夕飾りを作ったことがある人もいると思うけど、あの独特の飾りにも一つ一つ意味があるんだよ~。

代表的な七夕飾りに込められた願いを見てみよう!

七夕飾り 意味
折り鶴 長寿を願う
吹き流し お裁縫の上達を願う
網飾り 大漁を願う
巾着(財布) 金運上昇を願う
本当の財布を飾ることもある
紙衣(かみこ) 裁縫の上達と、災いや病の身代わりになってもらう
くずかご 整理整頓・倹約の意味
七夕飾りを作った時の紙くずを入れることもある

今年の七夕は、それぞれの飾りの意味を考えながら、折り紙で七夕飾りを作ってみるのはいかが?

織姫と彦星が1年に1度しか会えない理由

七夕には、織姫と彦星が天の川で一年に一度出会う、というロマンチックなお話があるけど「なんで一年に一回しか会わないんだろう」という疑問がまず浮かぶよね。

もともとは中国から来た伝承によると、天の神様「天帝(てんてい)」には、「織女(しょくじょ)」(織姫)という娘がいたんだそうな。

真面目に毎日ひたすら機(はた)を織る娘を見ていてかわいそうに思ったお父さんが、真面目に牛の世話をしていた青年「牽牛(けんぎゅう)」(彦星)と会わせ、二人は結婚することに。

ただ、真面目だった二人が結婚した途端にまったく働かなくなり、神様たちの服は作られなくなり、牛も世話をされずに痩せていったんだって。

そんな二人をみた天帝が激怒!
二人を天の川の両岸に引き離して会えなくしてしまったそうな。

でも二人の悲しみが大きすぎてやっぱり仕事が手につかなくなった二人のために、年に一度の7月7日だけ会うことを許したんだそうだよ。

織姫と彦星は、恋愛に夢中になりすぎて働かなくなったことで年に一回しか会えなくなったなんて、面白いお話だよね~。

ちなみに、織姫はこと座の1等星である「ベガ」で、彦星はわし座の1等星である「アルタイル」のこと。
夏の夜空に「天の川」を挟んで輝いているよ。

ベガとアルタイルと、はくちょう座のデネブの三つの一等星を結んだものは「夏の大三角形」と言われていて、7月上旬から9月上旬にお天気がいい日の夜空に見えるので、夏の夜空で探してみてね~。

七夕は江戸時代には祝日だった

七夕は実は日本の「五節句」の一つなんだよ~。
日本の五節句は下記の5つ。

  • 人日(じんじつ) 1月7日 七草の節句
  • 上巳(じょうし) 3月3日 桃の節句
  • 端午(たんご) 5月5日 端午の節句
  • 七夕(しちせき) 7月7日 七夕の節句
  • 重陽(ちょうよう) 9月9日 菊の節句

五節句の中で、ひなまつりの「桃の節句」や、子供の日の「端午の節句」は有名だけど、七夕までが節句の日というのは知らない人も多いかも!

実は江戸時代は五節句すべてが祝日だったんだけど、明治時代に入り新暦が採用されたことで、五節の祝日がなくなってしまったんだよ。

ただ、端午の節句だけは国民の声をもとに、男女関係なく子供の幸せを願う「子供の日」として1948年に祝日に制定されたそうだよ。

七夕を8月に行う地域もある

七夕の「7月7日」というのは実は旧暦の日。

新暦になおすと実は8月末ぐらいになってしまうんだそうだよ。

でも、七夕を旧暦に行うとすると8月末だと季節感的に少し合わないので、7月7日の1か月後の8月7日に七夕の行事を行う地域が今でも多いんだって。

8月に七夕の行事を行うのは、宮城県の「仙台七夕まつり」、東京都の「阿佐谷七夕まつり」、愛知県の「安城七夕まつり」などなど。

梅雨の季節の7月に七夕行事をするより、8月の方がお天気もよく、夏の大三角形のベガとアルタイルが良く見えるというメリットもあるそうだよ~。

台湾の七夕は恋人たちの日

日本では七夕に短冊や七夕飾りに願いを込める行事だけど、実は台湾ではそのようなことは一切しないどころか、まったく違う一日に!

実は台湾では七夕は「七夕情人節」と言われていて、いわゆる「恋人たちの日」なんだって。

七夕に恋人がいる男性は、女性に特別な一日を演出するために、大変な一日になるとか!

ちょっとお高いレストランを予約したり、プレゼントを買ったり、花束を捧げたり…。

この日のために男性は散財させられること必須だね~。

ただ、恋人がいない独身の男女にとっては、そんなカップルがうらやましい一日になるのかも?

七夕に食べる「行事食」

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七夕は「五節句」の一つという話を先にも紹介したけど、七草の節句には七草がゆ、桃の節句(ひなまつり)には菱餅やちらし寿司、端午の節句(子供の日)には柏餅やちまきなどの行事食を食べるよね!

では、七夕の節句には何を食べることになっているのか?
実は知らない人が多い、七夕の「行事食」を紹介するよ!

七夕にはそうめんを食べよう

実は七夕の日の行事食は「そうめん」なんだよ!
ひなまつりや子供の日の行事食のように世間に浸透していないので、七夕にそうめんを食べるという習慣がある人は少ないかも?

なぜ七夕にそうめんを食べるのかというと、中国で7月7日に索餅(さくべい)というお餅を食べると1年間無病息災で過ごせるというものがあり、それが平安時代に日本にも伝わり、宮中行事として七夕に行われたそうだよ。

索餅(さくべい)は縄に編まれたお餅なんだけど、それが徐々に形が変わって、今のそうめんになったと言われているんだって。

現在、七夕にそうめんを食べる風習は東北地方や北海道などには残っているみたい。今年の七夕は短冊にお願いごとを書くだけでなく、そうめんを食べてみては?

夏のおすすめメニューをみる

まとめ

  • 日本の七夕は色んな話が合わさってできたもの
  • 七夕の短冊や飾りには意味がある
  • 七夕の行事食は「そうめん」