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焼肉屋さんでよく耳にする「ホルモン」。
最近ではホルモン専門店も増えているぐらい、独特の食感などで愛好家が多いんだって。
でも、ホルモンのこと、詳しく説明できるっていう人は意外に少ないかも!
「ネクタイ」「ウルテ」「ギアラ」って、どこの部位か分かる人いるかな?
今回は、そんな謎のワードが並ぶホルモンの魅力を徹底解説していくよ~。
ホルモンってなに?もつとは違うの?
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ホルモンと同じぐらい飲食店でよく使われているのが「もつ」という言葉。
「ホルモンともつって違うの?同じなの?」という疑問がまず浮かぶよね。
ホルモンとかもつとか、なんとなく使っているけど、両者にはどんな違いがあるのかまずは確認してみよう。
「ホルモン」と「もつ」は同じ?
ホルモンともつは、どちらも「内臓」を意味していて、基本的なことは同じ。
ただその中でも、もつは牛や豚・鶏の内臓全般のことを意味していて、主に煮込み料理で使われることが多いよ。
「もつ鍋」とか「もつ煮込み」とかが有名だね。
一方で、ホルモンは基本的に牛や豚の「腸」のことを意味しているんだって。
ただ、焼肉屋さんでは、内臓全般を「ホルモン」と呼んでいることも多く、今では内蔵系全般の焼肉を「ホルモン焼き」と呼んでいるみたいね。
ホルモンの語源は諸説ある
「ホルモン」って独特な呼び方をするから、語源が気になるところだよね。
ただ、このホルモンの語源については諸説あって、どれが本当に正しいのかははっきりしてないみたい。
まず、内臓を食べるとスタミナがつく!ということから、体の働きを調節している医学用語のドイツ語の「hormon」、英語では「hormone」から来ている説があるよ。
あと有名な話として、昔の大阪の料理人が、それまで捨てていた牛の腸や皮を使った料理を考案したことから、「捨てる」ことを意味する大阪弁「ほおるもん」から来ているというもの。
関西から「ホルモン」っていう言葉が広がっていったようなので、この説はあながち間違ってないのかも?!
【ホルモン図鑑】牛ホルモンの部位の名前いくつ知ってる?
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では、実際に焼肉屋さんで目にする「ホルモン」の部位を順番に紹介していくよ~。
全部覚えれば、飲み会なんかで知識を披露できるかも?!
ミノ
ミノは牛に四つある胃袋の中の一番目の胃(第一胃)のこと。胃袋の中では一番大きくて固いけど、その触感がたまらないと人気があるよ。
味は癖がなくて食べやすいけど、弾力がとにかくすごい!ミノの中でも厚みがあるところは上ミノと呼ばれているよ。
ハチノス
ハチノスは、ミノと同じように牛の四つの胃袋の中の二番目の胃(第二胃)のこと。見た目がまんま「蜂の巣」みたいになっていることから、この名前が付いたんだって。
味はとてもたんぱくで、独特の歯ごたえがあり、脂身が少ないので食べやすいよ。
コラーゲンが豊富なので、女性におすすめ!
センマイ
センマイは、牛の四つの胃袋の中の三番目の胃(第三胃)のこと。見た目は灰色でたくさんのひだ状になっているよ。
あっさりとした味わいで、コリコリとした食感が魅力。
鉄分やコラーゲンが豊富なので、女性必見だよ!
ギアラ
ギアラは、牛の四つの胃袋の中の4つ目の胃(第4胃)のこと。赤みがかった見た目から「赤センマイ」とも呼ばれているよ。
ホルモンの中では脂が比較的多めで、ぷりぷりっとした食感で甘みもあり、ギアラを好む通の人も多いんだって。
コブクロ
コブクロは牛の「子宮」のこと。当然だけどメスにしかないから貴重な部位なんだって。
見た目はもろ「内臓」なので抵抗がある人もいるかもしれないけど、味はくせがなく、こりこりとした食感で、意外に食べやすいよ。
ただ、あまり取り扱っているお店は多くないみたい。
ヤン
ヤンはハチノスとセンマイの間にあるつなぎにあたる部位。牛一頭からわずかの量しか取れないので、かなり貴重なんだって。
食感はコリコリとしていてあっさりとしたお味。
ただ、こちらも取り扱っているお店が少ないみたい。
シマチョウ
シマチョウは、牛の大腸のこと。別名「テッチャン」と呼ばれているよ。見た目がシマシマ模様なのでシマチョウと呼ばれているんだとか。
ほどよい脂があって適度な噛み応えがあり、焼肉屋さんでも人気の部位。ホルモンの代表格ともいえる部位だね。
「テッチャン」の名前の方がよく知られているかも?
マルチョウ
マルチョウは牛の小腸のこと。大腸よりも脂が多くてジューシー!甘みもあってぷりぷりした食感なので、ホルモンの中でも人気の部位。
ビタミンが多いけど脂も多く、コレステロールが多めなので食べ過ぎには注意!
テッポウ
テッポウは牛の直腸のこと。開いた見た目が「鉄砲」に似ていることから、テッポウと呼ばれてるんだって。
大腸よりは脂が少なく、弾力があって固めの食感だけど濃厚な味わいが魅力的!
ネクタイ
ネクタイは、牛の食道のこと。細長く処理されて、切り目が入った状態で提供されているよ。
見た目は赤身なので、ぱっと見にはホルモンにはとても見えない!
クセがなくて脂身も少なく、見た目通り赤身のような味わいで、ホルモンが苦手な人にもおすすめだよ~。
ウルテ
ウルテとは、牛の喉の気管の軟骨のこと。別名で「フエガミ」とも呼ばれているよ。
ものすごく固いのが特徴で、専用の機械で細かく切り込みがいれられて提供されるよ。
味はたんぱくだけどとにかく噛み応えがあるので、固いものが好きな人やお酒のあてにもおすすめだよ。
シビレ
シビレとは、牛の胸腺のこと。英語の「sweetbread」が語源になってるらしい。
フランス料理ではカツレツとして調理されているんだって。
味に癖はあるけど、やわらかくて濃厚な味わいが魅力的!
コリコリ
コリコリとは、牛の心臓の大動脈血管のこと。別名「ハツモト」と呼ばれているよ。
牛一頭でわずかしか取れないので希少な部位!
白くて太い血管で、その名の通りコリコリした食感をしていてさっぱりとした味わい。
岡山県津山市では「ヨメナカセ」と呼ばれているんだって。
「美味しすぎて嫁が食べさせてもらえない」「下処理が大変すぎて嫁が泣く」ことが名前の由来らしいけど、今の時代にこんなこと言ったら奥さんが激怒しそう~(汗)
ハツ
ハツとは、牛の心臓のこと。ハートやハツモトとも呼ばれているよ。
見た目はレバーに似てるけど、案外味に癖もなく、コリコリした食感であっさりと食べやすいよ。
ビタミンB1やビタミンB2や鉄も豊富なので、女性にもおすすめだよ~。
ハラミ
ハラミは牛の横隔膜のこと。背中側の薄い部分のことを指すよ。ホルモンとはいっても赤身なので、焼肉屋さんでも人気の部位。
見た目は赤身そのもので癖がなく脂身が少ないから、脂身の多い肉が苦手な人にもおすすすめだよ!
サガリ
サガリとは、こちらも牛の横隔膜のこと。肋骨側の厚くなっている部分を指すよ。
ハラミより分厚くて脂身が少なく、あっさりとした味わい。
地域によってはハラミとサガリをまとめて「ハラミ」と呼んでいたり、ハラミを「サガリ」と呼んでいたりと、呼び方が違うらしいよ。
マメ
マメとは牛の腎臓のこと。見た目がそら豆に似ていることからマメと呼ばれているらしい。
味にかなり癖があるので、好みが分かれる部位。
取り扱っているお店はかなり少ないよ。
レバー
レバーは牛の肝臓のこと。普段から炒め物などで食べている人も多いよね!
独特の癖があるけど濃厚な味わいで、好きな人も多い部位。とにかく鉄分が多くて、貧血の人にはおすすめだよ~。
タン
タンは、牛の舌のこと。こちらも焼肉屋さんでは赤身に負けない人気の部位だよね!
タンは薄めにスライスされていて、その独特の食感が魅力で、脂身が少なめなことから女性にも人気があるよ。
ただ、ヘルシーな印象がある割に意外にカロリーが高いので、ダイエット中の人は注意しよう!
カシラ
カシラとは、牛の頬とこめかみの部分のこと。見た目は赤身のお肉のような感じ。
肉やや固めだけど脂身が多いのでうまみがあるよ!
ただ、あまり取り扱っているお店は多くないみたい。
テール
テールとは、牛のしっぽの部位を指すよ。とても固いので一般的にはスープやシチューなどの煮込み料理によく使われているよね。
焼き肉用としては薄くスライスしたものが提供されているお店もあるよ!
コラーゲンが豊富なので、女性におすすめだよ~。
ホルモンは意外にヘルシーで栄養価も高い!
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ここまでたくさんのホルモンの部位を紹介してきたけど、ホルモンには意外に栄養価が高いものやヘルシーなものが多い!
なんとなくのイメージで「ホルモンは苦手…」と思っている女性も、美容にいいって聞いたら食べてみたくなるかも?!
ここでは、ホルモンに含まれている栄養素について紹介していくよ~。
豊富なミネラルで免疫力も上がる?
ホルモンには、普段不足しがちなミネラルが豊富に含まれているものもあるよ!
例えば、マルチョウには鉄や亜鉛、銅などのミネラルがたくさん含まれているんだって。
ミネラルには、貧血の防止や骨の強化といったこと以外に、免疫力アップ、疲労回復などに期待できるかも。
普段摂取しにくいミネラルを美味しいホルモンで摂取できるのは嬉しいよね!
スタミナアップに最適!
ホルモンといえば「スタミナアップ」というイメージがあるよね!
スタミナアップに欠かせないタンパク質や鉄分、ビタミンが豊富なのはレバー!
レバーには良質な動物性タンパク質も豊富に含まれているので、まさにスタミナアップには最適!
女性も嬉しい!コラーゲンが豊富でヘルシーなものもある
ホルモンの中には、女性が嬉しいコラーゲンがたくさん含まれているものもあるよ。例えばハチノスやセンマイ、テールは特にコラーゲンが豊富!
また、レバーやシマチョウ、センマイなどはとてもヘルシーなので、カロリーが気になる人にもおすすめ!
ただし、ホルモンの中には高カロリー、高コレステロールなものもあるので「ホルモン=ヘルシー」というわけではないから注意してね!
ホルモンは焼き方にコツがある!
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ホルモンの中でも、レバーやハツ、ハラミなどは焼き加減が分かりやすいけど、焼き加減が分かりにくいのがシマチョウやミノなどの部位だよね!
ここでは、そんなシマチョウなど焼き上がりが分かりにくい部位の焼き方のコツを紹介していくよ~。
必ず「皮側」から焼くこと
シマチョウなどを焼くときには、必ず「皮」の方から焼こう!皮というのは、ちょっと分かりにくいけど、ヒダがある方だよ。
脂の方から焼いてしまうと肝心のうまみの脂がすべて下に落ちてしまうことに…。
あと、油に火がついてしまって、網の上で燃えてしまう危険も!
だから、必ず皮の方から焼くようにしよう!
裏返すタイミングは?
ホルモンを皮から焼いていると、皮が縮んでくるよ。
皮がどんどん縮んて、脂がふつふつとしてきたら裏返そう!
「よく分からない…」という場合は、皮にいい焦げ目がついたぐらいで裏返してみよう!
焼きすぎに注意!
ホルモンは生焼け厳禁とはいえ、焼きすぎにも注意!焼き過ぎてしまうと固くなってしまって美味しくないよ~。
焼き加減が難しいところだけど、皮が十分焼けて裏返してからはそれほど焼かなくても大丈夫!
なかなかベストなタイミングは慣れるまで難しいかもしれないけど、焼肉は焼く作業も楽しいので、色んな焼き方を試してみよう!
ホルモンと一緒に飲みたい!ホルモンにあうお酒はどれだ?
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ホルモン焼きを食べるなら、やっぱりお酒も欠かせない!ホルモンにはどんなお酒があうのか?
ホルモンにぴったりなお酒を色々紹介していくよ~。
サワーや酎ハイが合う!
ホルモンには、サワーや酎ハイがぴったり!
ホルモンの脂身には、さっぱりとしたレモンサワーをあわせるのがおすすめ!
お口の中がさっぱりして、どんどん食欲もすすむよ!
やっぱりビール!
ホルモンにはレモンサワーもいいけど、やっぱりビールも欠かせないよね!
あつあつのホルモンにビールをくーっと!
食事もビールもどんどん追加しちゃいそう…。
焼酎でもいける
ホルモンには、焼酎を合わせるのもおすすめだよ。
ちょっとくせのあるホルモンには麦焼酎もよく合う!
水割りでもロックでも、お好みの飲み方でどうぞ!
ホルモン専門店「勝手にサワー ホルモンおいで屋」ってどんな店?
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モンテローザグループでは、各卓上にサワーサーバーがあるホルモン専門店「勝手にサワー ホルモンおいで屋」をオープン。
どんなお店なのか、詳しく紹介していくよ~。
全卓にサワーサーバーが完備!セルフで飲み放題できる
「勝手にサワー ホルモンおいで屋」では、全ての卓上にサワーサーバーが完備されていて、500円で飲み放題!
自分で好きな時にサワーをグラスにつぐことができるよ~。
最初にサワーシロップ 12種類の中から1種類を選ぶスタイル。
サワーシロップの追加は100円でできるので「味を変えたい!」という時は追加するのもおすすめだよ。
また、380円プラスすれば生ビールも飲み放題にできるよ~。
ホルモン焼肉が食べ放題!
サワー飲み放題だけでなく、各種おすすめホルモンのお得な食べ放題コースも用意されてるよ~。
1,480円で全15品の食べ放題や、1,880円で全35品の食べ放題など、リーズナブルな価格。
「ホルモンを体験してみたい」っていうホルモン初心者の人も、この価格なら行きやすいかも?
※店舗により価格が違う場合がございますので、予め店舗にご確認ください。
まとめ
- ホルモンともつは料理によって呼び方が違う
- ホルモンにはたくさんの部位があって色んな呼び方をされている
- ホルモンには栄養素が高いものもある
- ホルモンにはサワーやビールが合う