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チョウチンアンコウは、頭についた「提灯(ちょうちん)」みたいな突起が特徴のお魚として知られているよね!
でも、チョウチンアンコウは見た目だけじゃなく、その生態も「独特」なことを知ってるかな?
実は、チョウチンアンコウのオスはメスに吸収されてしまうんだとか!
なぜ「吸収」されてしまうのか、この記事では、チョウチンアンコウのオスの「生きざま」を紹介するよ~。
そもそもチョウチンアンコウとは?
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では、そもそも「チョウチンアンコウ」とはどんなお魚なのか、名前は知っていても、詳しく知らないという人も多いはず!
ここでは、改めて基本情報を紹介していくよ~
チョウチンアンコウの特徴
チョウチンアンコウとは「アンコウ目チョウチンアンコウ科」に属している深海魚の一種。
大西洋や太平洋、インド洋の熱帯から亜熱帯の海域に生息しているよ~。
全体が丸っこい形をしていて、頭に餌を誘うための「誘引突起(イリシウム)」がついているのが大きな特徴のお魚。
ただし、頭にアンテナみたいな誘因突起がついているのはメスだけで、オスはとても小さく、同じ魚とは思えないほど見た目が違うんだそうだよ。
また、チョウチンアンコウは今でもその生態が完全に解明されておらず、ナゾが多いお魚。
捕獲も飼育も難しいことから、水族館での飼育が困難で、標本でしか実物を見られない貴重なお魚なんだって。
頭の「チョウチン」のなぞ!
チョウチンアンコウという名前のとおり、チョウチンアンコウの頭には提灯みたいな突起がついているよ!
この突起は餌となるお魚を誘い出すためについているんだけど、その「ナゾ」の構造を確認してみよう!
まず、誘引突起(イリシウム)と呼ばれる触手のようなものがぶらぶらとしていて、その先に「擬餌状体(エスカ)」と呼ばれている器官があり、さらにそのエスカの中に光を発する「発光器」がついているよ。
チョウチンアンコウは誘因突起を巧みに動かしてエスカを使って魚を誘い出し、光っているエスカに気を取られて近寄ってきたお魚をバク!っと丸のみにするんだそうだよ。
暗い深海に光っているものがあったら、小魚がつい近寄ってしまうのもわかるよね!
釣り人のように突起をゆらして小魚を誘うチョウチンアンコウの姿を、実際に見てみたいかも…。
「アンコウ鍋」として知られている「アンコウ」とは別物!
日本ではアンコウを「アンコウ鍋」や「あん肝」などを食べることもあるけど、よく食べられている「アンコウ」と「チョウチンアンコウ」はまったく別物なんだよ。
一般的に食べられているアンコウは「キアンコウ」という種類で、チョウチンアンコウとは別の種類のアンコウなんだよ~。
食用とされているキアンコウは冬限定の「高価」なお魚として、人気があるんだよ!
チョウチンアンコウのオスはメスに吸収される?
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ではいよいよ、チョウチンアンコウのオスの独特な「生きざま」について紹介していくよ~。
「オスがメスに吸収される」とはどういうことなのか?!確認してみよう。
チョウチンアンコウのオスはとにかく小さい!
チョウチンアンコウのメスは体長40~50㎝ほどなのに対して、オスはたったの5㎝ほどしかないんだって!
同じお魚なの?というほど大きさが違うから、びっくりするよね!
そんな小さなチョウチンアンコウのオスは、多くの生物と同じようにメスを求めるんだけど、深海である上に自分は小さいので、メスを探すのが大変!
広くて暗い深海の中でようやくメスを見つけたら、オスは交尾をするのではなく、とりあえずガブリと噛みつくんだって。
メスを見つけて噛みついたオスは、そのままメスから離れることなく一生を過ごすことに…。
最終的にメスと同化し吸収されてしまう…
メスに噛みついたオスは、特殊な酵素を出しながら少しずつメスに融合していくんだって。
オスには必要がなくなった器官から退化をはじめ、目やヒレが退化してなくなり、血液もメスから流れるようになると栄養をとる必要もなくなるので内臓も退化…。
最終的には、子どもを作るために必要な精巣だけを残して、すべてメスに吸収されてしまうんだって!
オスの生きざまはなんとも可哀そうだと感じてしまうけど、子孫を残すためにメスに噛みついて一生をささげるなんて、オスとしてかっこよすぎるんじゃない?!
オスがメスに吸収されるのは一部のアンコウのみ!
子孫を残すためにメスに吸収されてしまうのは、チョウチンアンコウなどの一部のアンコウだけで、食用とされているキアンコウのオスは吸収されないみたい。
ただ、他の種類のアンコウも基本的にオスは小さいので、食べられてしまうこともよくあるそうだよ~。
どちらにしても、アンコウは「メスが圧倒的に強い」ことに間違いはないみたいだね~。
チョウチンアンコウは食用として食べられているの?
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アンコウは日本でもよく食べられているお魚だけど、チョウチンアンコウも食べられるのかというのが気になるよね!
チョウチンアンコウは、そもそも捕獲されること自体が珍しいお魚なので、基本的には食用として食べられていないそうだよ。
日本で食用として一般的に食べられているのは、キアンコウ(本アンコウ)とクツアンコウ(アンコウ)の2種類なんだって。
1月がもっとも流通量が多く、山口県の下関市や島根県浜田市、青森県、茨城県などで多く水揚げされているんだって。
アンコウは特に肝が大きく育つ1月から2月が美味しいと言われているので、冬場にぜひアンコウの料理を食べてみてね!
アンコウの美味しい食べ方を紹介!
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アンコウは冬場が美味しい季節だけど、どうやって食べるのが美味しいのか気になるよね!
ここでは、アンコウの美味しい食べ方について紹介するよ~。
アンコウは捨てるところがない?
アンコウはほとんど「捨てるところがない魚」と言われているんだって。
アンコウは骨、あご、眼球以外はすべて食べられるそうな。
ヒレ、皮、えら、肝、胃袋、ぬの(卵巣)、身の7箇所は「7つ道具」と言われているよ!
アンコウはぶよぶよしていてまな板の上で切れないので、フックに吊るして切る「吊るし切り」をすることで有名。
特に旬の冬場は「吊るし切り」が実演で見れるところもあるそうだよ~。
アンコウはあん肝が絶品!
アンコウの中で特に「美味しい」と有名なのが、アンコウの肝臓である「あん肝」!
濃厚な味でとろりとなめらかな触感で、とっても美味しいんだよ~。
あん肝は「海のフォアグラ」と呼ばれていて珍味として人気があるので、旬のあん肝が食べられるときがあったら、ぜひ試してみて!
アンコウの代表的な料理を紹介!
それでは、よく食べられているアンコウの代表的な料理をいくつか紹介しておくよ!
アンコウを食べるときの参考にしてみてね~。
アンコウ鍋
アンコウの料理と聞くとまず思い浮かぶのが「アンコウ鍋」という人も多いんじゃない?
アンコウ鍋は、先にも紹介したアンコウの「7つ道具」をすべて味わえる、とってもぜいたくなお鍋!
しょうゆベースの出汁が一般的なだけど、地域によっては味噌仕立てや水炊きで食べるところもあるそうだよ。
冬場にはアンコウ鍋が特に美味しいので、ぜひ一度味わってみてね~。
アンコウのから揚げ
あまり知られていないかもしれないけど、アンコウのから揚げもとっても美味しい料理の一つ。
しょうゆやお酒、しょうがなどに付け込んだアンコウの切り身に衣をつけて揚げたもの。
身がほくほくして、揚げたてが特に美味しいよ~。
あん肝ポン酢
あん肝は居酒屋さんでも見かけるメニューだけあって、お酒にもとってもよくあう珍味!
特にあん肝ポン酢は、ポン酢にもみじおろし、薬味とあわせて食べるとお酒にぴったりで、とっても美味しいよ~。
冬場のあん肝は濃厚な味わいで特に美味しいので、ぜひ冬場にお酒とともに味わってみてね!
冬が旬のアンコウ料理は居酒屋さんで味わおう!
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チョウチンアンコウは残念ながら一般的には食べられないけど、アンコウ料理は居酒屋さんでも味わえるよ~。
特に冬場はアンコウが旬なので特に美味しいので、お酒のあてに、ぜひアンコウ料理を食べてみてね!
まとめ
- チョウチンアンコウはオスがメスに吸収される
- 一般的に食べられているのはチョウチンアンコウではない
- アンコウの旬の時期は冬場
- 冬の旬の時期はあん肝が特に美味しい
- アンコウ料理は居酒屋さんで味わおう!