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11月23日には、毎年「新嘗祭（にいなめさい、またはしんじょうさい）」というお祭りが行われているよ。
新嘗祭はとても歴史のある神聖なお祭りだけど、実際にはどのようなことをしているのか、詳しく知っている人は少ないかも？
そこで今回は、新嘗祭がどのようなお祭りなのか、詳しく解説していくよ～。
そして、実は11月23日は「勤労感謝の日」でもあるんだけど、新嘗祭と関係があるのかどうかについても紹介していくよ！
新嘗祭（にいなめさい）ってどんな行事なの？
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新嘗祭は、毎年11月23日に宮中行事として天皇陛下が儀式を行われるほか、全国の神社でも行われているお祭りのことだよ。
新嘗祭の歴史はとっても古いんだけど、いつから行われているのか、また新嘗祭にはどんなことをするのか、確認してみよう！
新嘗祭の起源
新嘗祭の起源はとても古く、神話の時代から始まっているんだそうだよ。
「古事記」や「日本書記」にも、天照大御神（あまてらすおおみかみ）が新嘗祭を執り行ったことが記されているんだよ！
旧暦では、11月の「2番目の卯の日」が新嘗祭の日と決まっていたけど、新暦になってからは11月23日に定まったそうだよ。
新嘗祭は、古くから行われている伝統的なお祭りなんだね。
新嘗祭の目的とは？
新嘗祭は、その年に天皇陛下が自らお育てになり収穫された新穀を神々に奉り、天皇陛下御自らもその新穀をお召し上がりになって、無事に収穫できたことに感謝しつつ、国家安寧、国民の繁栄を祈願する宮中祭祀なんだ。
「新」は「新穀」を意味し、「嘗」はお召しあがりいただくことを意味しているんだよ。
つまり新嘗祭は、収穫に感謝する「収穫祭」のようなお祭りなんだね。
新嘗祭に実際に行うこと
では、新嘗祭にはどのような儀式が行われているのか、流れを紹介していくよ。
まず、新嘗祭前日の11月22日に、宮中にある綾綺殿（りょうきでん）で鎮魂祭が行われる。これは新嘗祭に臨む、天皇の霊を強化するお祭と言われているよ。
そして新嘗祭当日、各都道府県から2軒ずつ選ばれた農家で収穫、献納された新米や麦、キビ、栗、豆の五穀を、神嘉殿（しんかでん）にお供えし、天照大御神と天神地祇（てんじんちぎ）に感謝の言葉とお祈りを捧げるんだ。
その後、天皇陛下は神々にお供えした神饌（しんせん）と同じ食材を使用した食事を食される「夕御饌（ゆうみけ）の儀」と「朝御饌（あさみけ）の儀」で神様をおもてなしされると同時に、天皇陛下自らも新穀を食すことで新たなる力を得て、さらに来年の豊穣を約束するというのが新嘗祭なんだ。
新嘗祭と大嘗祭はどう違う？
新嘗祭のほかに、実は大嘗祭（だいじょうさい）というお祭りもあるよ。
大嘗祭は、天皇陛下が即位された時に最初に行う新嘗祭のことだけど、新嘗祭とは違って11月の2回目、または3回目の卯の日に行うことが決まっているそうだよ。
また、儀式のためだけに「大嘗宮」という祭場を新設して行われるよ。
神嘗祭という行事もある
神嘗祭（かんなめさい）は、毎年10月17日に伊勢神宮で行われるお祭りだよ。
神嘗祭もその年の五穀豊穣を感謝するお祭りなんだけど、新嘗祭とは違って、神嘗祭では新穀を天照大御神だけにお供えし、天皇陛下が共に召し上がるということはないそうだよ。
新嘗祭と勤労感謝の日の関係とは？
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新嘗祭と勤労感謝の日は同じ日なんだけど、「たまたま同じ日」というわけではなく、2つの日にはとても深い関係があるって知ってた？
実は、戦後の1947年に祝祭日の名称の見直しが行われ、その時に、日本で昔から行われている新嘗祭が、新穀の収穫に感謝する日であることにちなみ、新嘗祭の日を「感謝の日」とする案が出されたんだって。
その後1948年に「生産物と勤労している人に感謝する日」として「勤労感謝の日」という名称になり、国民の祝日に制定されたそうだよ。
新嘗祭には食べ物に感謝！居酒屋さんで美味しいご飯を食べよう
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新嘗祭は、その年の収穫に感謝する日として、昔から行われている伝統的な行事ということが分かったよね！
今年の11月23日は、勤労に感謝しつつ、美味しいお米やお魚、お肉などを消費して、食べ物に改めて感謝する日にしよう！
例えば、職場の同僚や家族で、日々の食べ物に感謝をしながら、居酒屋さんで美味しい料理をたくさん食べるという日にしてみてはいかがかな？
まとめ
- 新嘗祭は11月23日に宮中と全国の神社で行われるお祭り
- 新嘗祭はその年の収穫に感謝する行事
- 「勤労感謝の日」は新嘗祭にちなんで制定された祝日
- 「勤労感謝の日」は勤労だけじゃなく食べ物にも感謝しよう！