インスタ疲れを癒す【地味に旨い】メニュー5選

その疲れ、SNS疲労症候群かも

その疲れ、SNS疲労症候群かも画像はイメージ

ようやく仕事が終わり、空腹は警報レベル。家まで我慢出来るわけもなく、同僚とちょっと飲み屋へ。やっと食事にありつける…と思ったら撮影タイムでせっかくの料理が冷めてしまった。そんな悲しい経験をしたことがある人はいないだろうか。もしくは自炊した料理の角度を変えて何度もとってみたり、流行りの俯瞰撮りを試みて腕がつりそうになってしまったり。アップするのにフィルターまでかけて、そこまでしたのに今日は「いいね」が少ないなぁ。うまく付き合えば仕事にも生活にもいい影響をもたらしてくれる「SNS」だが、それは時に虚しさをもたらすこともある。いつでもどこでも誰とでも繋がることができる時代だからこそ、一人でほっと息抜きをする、そんな余裕がなくなってきているのかもしれない。

あえての「茶色い」がニューウェーブ?

あえての「茶色い」がニューウェーブ画像はイメージ

思い返せば、和食は地味な色で溢れている。醤油や味噌などの調味料は仕方ないとしても、納豆に玄米、湯どうふ、ひじき、こんにゃく、おでんにうなぎ。果ては甘味のおはぎも渋い。グルメ王国北海道に生まれた道産子でさえやきそば弁当をすすり、江戸っ子はもんじゃ焼きをつつき、名古屋ではいたる食べ物に味噌を入れ、九州の子どもはブラックモンブランこそがアイスの定番だと思い込んできた。(※筆者の独断と偏見調べ)そう、日本のソウルフードは全国で茶色い。茶色くなくとも地味だ。いんげんやニンジンの入った、いわゆる「彩り豊か」な肉じゃがでさえ、醤油という茶色フィルター越しの彩りなのである。私たちは乳飲み子の頃から、鮮やかな色彩とは遠い所で育ち、地味な食べ物に感動してきたのだ。SNSでは「いいね」がつかなくたって、自分が「いいね」と思えればいい。時代はもはや、自分映え時代に突入しているのだ…!少々熱くなってしまったが、地味な食べ物だってただ美味しいだけじゃない。というわけで改めて地味うまメニューに向き合ってみた。

実は食べたい♡地味うまメニュー5選

しまほっけの炙り焼

しまほっけの炙り焼画像はイメージ 魚民

地味なのに旨いといえばコレ♪ふっくらとした身はもちろん、ぺりぺりとはがした骨の周りも旨いんだよなぁ。そんな定番のほっけ、味だけでなく実は栄養面でも選びたいナイスなつまみなのだ。中でも注目したいのがナイアシン。アルコールを飲むと体内でアセトアルデヒドに分解されるのだが、このアセトアルデヒドが二日酔いを引き起こす。ほっけに豊富に含まれるナイアシンはアセトアルデヒドを分解する働きを助けるといわれているので、二日防止が期待できるというわけだ。その他にも、カルシウムの保有量はさんまやアジに比べ約3倍、DHAやEPA、アミノ酸も豊富に含まれているというから食べない手はない。ほっけを食べれば、翌朝の目覚めもホッケー♪かも?ちなみにほっけは成長とともに名前が変わる出世魚だから、願掛けとしても食べておきたい。

できたて釜蒸し豆富

できたて釜蒸し豆富画像はイメージ 千年の宴

子供の頃から変わらぬビジュアル、食べ慣れた味。食卓における「もう一品」の定番。だからちゃんと味わったことなんてなかった。希少大豆「ナカセンナリ」を使用した釜蒸し豆富は、できたてだからこそ豆の風味をしっかりと味わえる。フレーバーソルト4種とディップソース4種の中から、それぞれ好きな味をチョイスして大人の掛け算を楽しんで。

焼いても旨い鮮魚のなめろう

焼いても旨い鮮魚のなめろう画像はイメージ 目利きの銀次

皿を舐めるほど旨い、という理由でそう呼ばれるようになったともいわれるなめろう。鮮魚に薬味と味噌が絡み合う、それだけでも旨いのに、さらに焼く…だと…?!日本酒もスタンバイすれば、完璧な宴のはじまりだ。

さつま揚げ(たこ・玉ねぎ)

さつま揚げ(たこ・玉ねぎ)画像はイメージ 山内農場

魚のすり身に調味料を混ぜ合わせ油で揚げたさつま揚げは、紀州のはんぺんやてんぷらをヒントに考案されたとされる歴史ある一品。ちなみに鹿児島では「つきあげ」、その他の地域では「てんぷら」や「はんぺん」とも呼ばれているそう。さつま揚げ一つで出身がバレる?なんて地元トークにも一役買ってくれそうだ。まずはそのまま、二口目には生姜を乗せて♪噛めば噛むほどに広がる旨味…芋焼酎に合いすぎる。

京つけもの西利 漬物盛り合せ

京つけもの西利漬物盛り合せ画像はイメージ 白木屋

そろそろ宴会も〆ましょう。というところでの、親父のデザート「お・つ・け・も・の」♪なんと京都の老舗「西利」が居酒屋「白木屋」とコラボしているらしい。伝統を大切にしてきた西利だからこその美味しさと、ここでしか食べられないスペシャル感。漬物にもこだわるってオツだよな。もちろん最初の「と・り・あ・え・ず」に注文しても◎

【番外編】ホッピーならもっと地味うま

【番外編】ホッピーならもっと地味うま画像はイメージ

約70年前から愛され続けている居酒屋の定番ホッピー。長年ビールの代わりとして日陰を歩いてきたホッピーだが、今「敢えてホッピー」というファンも増えているという。地味なビジュアルに隠された底力はまさに「地味うま」の代表格。
※「ホッピーについてもっと知りたい」という方はこちら

あえての地味うまを味わって自分の「映え」を見つけよう。

映えるか映えないかと対立するのではなく、自分にとっての「映え」も大切にする。SNSを楽しみながら「自分らしさ」を追求していきたいものだ。今夜はゆっくり地味うまメニューで、しっぽりと癒されてみては。

まとめ

  • 本能に従ってこそ真の美味しさに出会える。
  • 地味な食べ物にも意外な効能がある。
  • 「地味」も「茶色」も誉め言葉。
  • 地味うまで「自分映え」を楽しむ。

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