日本には四季折々の自然の恵みがあり、季節ごとの「旬」を楽しむ文化が根付いています。特に夏本番を迎える7月は、太陽の恵みを受けて育った野菜や果物、そして川や海で育った魚介類が多く出回る時期です。この記事では、7月が旬の野菜・果物・魚介類の紹介から、それらを使ったレシピ、栄養効果まで詳しくご紹介します。季節の食材を食卓に取り入れ、自然と調和した暮らしを楽しんでみませんか?

7月が旬の野菜一覧
トマト
夏の代表的な野菜であるトマトは、太陽の光をたっぷり浴びて育つことで甘味と酸味のバランスが絶妙になります。生食はもちろん、煮込みやソースとしても万能。リコピンという抗酸化成分を豊富に含み、美肌や老化防止にも効果的です。
きゅうり
水分が90%以上を占めるきゅうりは、体を内側から冷やしてくれる野菜。サラダや漬物、酢の物などでさっぱりといただけます。カリウムを多く含み、むくみ解消や利尿作用も期待できます。
なす
油との相性が抜群で、焼く・煮る・揚げるといったさまざまな料理に使える万能野菜。皮にはナスニンというポリフェノールが含まれており、強い抗酸化作用があります。
ピーマン
夏に収穫されるピーマンは苦味が少なく、子どもでも食べやすいのが特徴です。ビタミンCが豊富で、熱に強いため炒め物や焼き物にもぴったり。
枝豆
ビールのおつまみの定番、枝豆も7月が旬。大豆になる前の若い状態で収穫され、たんぱく質・ビタミン・ミネラルがバランスよく含まれています。特に葉酸が豊富で、妊娠中の女性にもおすすめ。

7月が旬の果物一覧
スイカ
水分たっぷりで、夏の暑さを和らげる代表的な果物。カリウムやシトルリンが豊富で、利尿作用や血流促進に効果があると言われています。
桃
香り高く、なめらかな果肉が特徴の桃は、7月から出荷が本格化します。ビタミンC・Eが豊富で、疲労回復や美肌効果が期待されます。
メロン
芳醇な香りととろける甘さが魅力のメロン。βカロテンやカリウムを含み、美容と健康にうれしい果物です。冷やしてデザートに最適。
ブルーベリー
ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富で、目の疲れを軽減する効果が期待されます。ヨーグルトやスムージーにもぴったり。

7月が旬の魚介類一覧
鮎(アユ)
清流で育つ鮎は、6月から9月にかけて旬を迎えます。香魚とも呼ばれ、内臓まで食べられるのが特徴。塩焼きや甘露煮が定番です。
鰯(イワシ)
夏の脂が乗ったイワシは、栄養価も高く、EPAやDHAなどの良質な脂肪酸を多く含んでいます。刺身や梅煮、蒲焼きなど幅広く楽しめます。
鱧(ハモ)
関西では夏の風物詩とも言える魚。小骨が多いため「骨切り」という技術が必要ですが、湯引きや天ぷらにすると上品な味わいが楽しめます。
真蛸(マダコ)
夏に旬を迎えるマダコは、ほどよい歯ごたえと旨みが特徴。酢の物やタコ飯、カルパッチョなど、様々な料理で重宝されます。
旬の食材を使ったおすすめレシピ3選
冷やしトマトの和風マリネ
材料:トマト、玉ねぎ、しょうゆ、酢、オリーブオイル、砂糖、みょうが、大葉など
作り方:トマトを湯むきしてスライスし、調味料と玉ねぎを混ぜてマリネ液に漬け、冷やして完成。
鱧の湯引き 梅肉添え
材料:鱧、梅干し、酢、だし、しょうゆ、青じそ
作り方:鱧を湯引きし、梅肉ダレを添えてさっぱりといただきます。
枝豆ととうもろこしのかき揚げ
材料:枝豆、とうもろこし、小麦粉、冷水、塩
作り方:材料を混ぜて衣をつけ、180℃でカラッと揚げて完成。
7月の旬食材が持つ栄養と健康効果
夏バテ対策に効く栄養素
夏バテを防ぐには、ビタミンC(ピーマン、トマト)、カリウム(きゅうり、スイカ)、たんぱく質(枝豆、イワシ)などをバランスよく摂取することが大切です。
抗酸化作用のある旬野菜
紫外線対策や老化予防には、リコピン(トマト)、ナスニン(なす)、アントシアニン(ブルーベリー)などの抗酸化成分が効果的です。
まとめ|旬を味わって季節を楽しもう
7月は、太陽のエネルギーをたっぷりと受けた食材が出回る豊かな季節です。野菜、果物、魚介類のどれもが栄養満点で、美味しさも格別。毎日の食卓に旬の食材を取り入れることで、季節の移ろいを感じながら、心と体の健康を整えることができます。
旬の食材を知り、味わうことは、自然と共に生きる日本の知恵そのもの。この夏は、身近な食材から季節の恵みを感じてみてはいかがでしょうか。