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端午の節句と言えば「鯉のぼり!」「兜を飾る!」というイメージがあるよね!
でも、端午の節句に食べる食べ物があるんだけど、どんなものがあるか知ってるかな?
今回は、端午の節句に食べる行事食や、地方で食べられている端午の節句のお菓子などを紹介していくよ!
「端午の節句に何を食べたらいいかわからない」「何をすればいいか分からない」という人は、ぜひチェックしてみてね!
そもそも端午の節句とは?
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端午の節句は「子供の日」と同じ5月5日にお祝いされている男の子のための節句のこと。
女の子は3月3日に桃の節句(上巳の節句)としてお祝いしているよね!
では、実際に端午の節句にはどんなお祝いをするのか、いつからこの風習が始まったのか、具体的に確認してみよう!
端午の節句のお祝いはいつからされているの?
端午の節句は、日本に5つある「五節句」の一つ。
もともと中国から伝わったと言われる五節句には、端午の節句のほかに、人日(じんじつ、正月7日)、上巳(じょうし、3月3日)、七夕(しちせき、たなばた、7月7日)、重陽(ちょうよう、9月9日)の節句があるよ。
端午の節句の行事は奈良時代から行われていると言われていて、もともと病気や災厄を払うための行事だったんだって。
それが江戸時代になると、武士の間で男の子が生まれたことをお祝いするものとしてお祝いされたことに始まり、徐々に武士だけでなく一般市民の間にも端午の節句のお祝いが浸透していったんだそうだよ。
ちなみに江戸時代の端午の節句では、旗や兜、人形などを、はじめは外に飾っていたそうだよ。
でも、江戸時代にはよく火災が起こっていたので、外に置いた飾りで火災が大きくなることが懸念され、徐々に端午の節句の飾りを家の中に置くようになったんだって。
端午の節句には何をする?
男の子のお祝いとして行われている端午の節句だけど、具体的には何を飾って何をするといい日なのか?
知っている人も知らない人も、改めて端午の節句には何をするのか、確認してみよう!
五月人形を飾る
男の子の成長を願い、端午の節句には五月人形を飾るのが一般的。
五月人形といっても色んな種類があり、兜から鎧まで全身の装飾が豪華な「鎧飾り」や、大きな兜に装飾が施された「兜飾り」、金太郎や桃太郎、牛若丸など伝説の物語の主人公や人物をモチーフにして作られる「武者人形」など、色々なものから選べるよ。
中にはかなりスペースを取るものもあるので、自宅の置き場所や予算に合わせて、各家庭で色んな五月人形が飾られているよ。
3月20日の春分の日から4月中旬あたりに飾り始めると良いと言われているので、早めに飾り始めるのがおすすめ!
鯉のぼりをあげる
端午の節句には、鯉のぼりをあげるのも有名だよね~。
鯉のぼりの由来も江戸時代からと言われていて、端午の節句には武家の家では兜や鎧のほかに「幟(のぼり)旗」を飾っていたんだけど、一般市民の家には鎧や幟旗はないので、紙で作った兜や、鯉の形の幟旗を紙で作って飾っていたんだそうな。
鯉は「立身出世」の象徴と言われているので、子供が元気に育って出世しますようにという願いが込められて、鯉のぼりが誕生したそうだよ!
菖蒲(しょうぶ)湯に入る
菖蒲には強い香りがあり、それが「邪気を払う」と信じられていたので、奈良時代から端午の節句には、菖蒲を飾ったり、お風呂にいれたりということをしていたそうだよ~。
その風習が現代にも続いていて、端午の節句には沸かしたお風呂に菖蒲を浮かべて入る「菖蒲湯」の風習が残っているんだって。
菖蒲にはリラックス効果もあるので、端午の節句にあわせて菖蒲湯を一度試してみてね!
端午の節句に食べる定番の行事食を紹介!
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端午の節句には五月人形や鯉のぼりなどを飾るけど、その日に食べる行事食もあるんだよ~。
有名なところから、あまり知られていない食べ物もあるので、どんな行事食があるのか順番に確認してみよう!
ちまき
ちまきを端午の節句に食べるという風習は、実は中国の故事からきているそうだよ。
中国では、楚の屈原という詩人の命日の5月5日にちまきを食べるという風習があり、それが日本にも伝わったそうな。
日本で端午の節句に食べるちまきは地方で形や中身が違っているんだって!
東日本と九州の一部では中身が「おこわ」で、三角のような形になっていて竹の皮で包まれた中華おこわが入っているそうな。
一方で、東海から近畿、中国、九州にかけては中身が「甘い団子」なんだって。
形も細長くなっていて、笹の葉にもちもちの甘いお団子が入っているそうだよ~。
どちらのちまきも食べてみたいよね!
柏餅
端午の節句には「柏餅を食べる!」というのは有名だよね!
なぜ柏餅を食べるようになったのかというと、柏の木の葉には、冬にも葉が落ちず、新芽が出てきてから古い葉が落ちるという特性があるそうだよ。
ここから「後継ぎができるまで古い葉が落ちない」という縁起の良さから「子孫繁栄」の意味を込めて食べられているそうだよ~。
たけのこ
たけのこは端午の節句の時期に旬を迎えるお野菜!
端午の節句にたけのこを食べる意味は「竹のようにまっすぐ元気に育ちますように」という願いが込められているそうだよ~。
旬の時期のたけのこはとても美味しいので、端午の節句の日の献立に使ってみてね~。
カツオ
カツオは3月から5月が「初鰹」として旬の時期だけど、カツオは「勝男」にかけて縁起がいいお魚として端午の節句に食べられているよ!
また「出世魚」として有名なブリも、縁起物としてよく食べられているそうな。
どちらも5月頃にはとっても美味しい時期なので、端午の節句の夜の献立としてもおすすめだよ~。
地方ならではの端午の節句のお菓子もある!
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端午の節句に食べる「定番」の行事食を見てきたけど、実は地方では色んなお菓子も食べられているんだとか!
ここでは、地方限定の端午の節句に食べるお菓子をいくつか紹介していくよ!
朴葉巻(ほおばまき)
朴葉巻は、長野県から岐阜県の山間部で食べられているお餅。
朴の木の葉の中にあんこが入ったお餅を包んで蒸してあるんだって!
定番の柏の葉ではなく、朴の木の葉を包んであるのが特徴のお餅だよ~。
笹巻
笹巻は各地で色んなものがあるそうだけど、山形の笹巻は、笹の葉に一晩水につけておいた餅米を中に入れて煮て食べるもの。
山形の笹巻は三角形になっていて、地域によっては白色だったり、黄色だったりするそうな。
黒蜜ときなこをかけて食べるのが一般的だそうだよ。
べこ餅
べこ餅は、北海道や青森の一部で端午の節句に食べられている和菓子。
上新粉に黒砂糖と白砂糖を混ぜたものを木の葉の木型につめてあるので、葉っぱの形になったお餅なんだとか。
模様がまだらもようになっていることから牛の模様を連想させるので「べこ」(東北地方の牛の呼び方)餅と言われているんだそうだよ~。
あくまき
鹿児島県と宮崎県、熊本県南部で端午の節句に食べられているのが、あくまきだそうだよ。
あくまきは、この地域の「ちまき」なんだって!
一晩灰汁に漬けこんだもち米を灰汁に漬けた竹の皮で包んで、さらに灰汁で数時間に込んだもの。
飴色のお餅は砂糖を混ぜたきなこをつけて食べるそうだよ~。
端午の節句には旬のお野菜や魚を食べに行こう!
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端午の節句の時期には、たけのこやカツオやブリなどの縁起の良い食材がよく食べられているけど、この季節に旬を迎えるお野菜やお魚はほかにもたくさんあるよ!
自宅で料理をしてもいいけど、端午の節句に家族で食事に出かけるのもあり!
美味しい旬の食材が味わえるお店で、端午の節句のお祝いをしてみては?
まとめ
- 端午の節句に鎧や兜、鯉のぼりを飾る風習は江戸時代からあった
- 端午の節句には柏餅やちまきを食べる
- たけのこやカツオ、ブリも縁起がいいものとして好んで食べられる
- 端午の節句には家族で旬の食材の料理を食べに行こう!